ジャケットロールは、独自の誘導発熱技術によりロール自体を発熱させるとともに、ロールシェルに設けたジャケットがロールの表面温度を±0.5℃以内に均一化する超高精度な熱加工を可能にしました。
この技術により、どこまでも均一な製品を作り出します。
誘導発熱ジャケットロールの構造
通達したジャケット室が
表面温度を均一化
ロールシェルに設けた数十本の真空の空洞(ジャケット室)の内部で、熱媒が蒸発と凝縮を繰り返しています。ここで発生する熱エネルギーをロールシェルが吸収・分散することにより、ロール表面に熱エネルギーが均一に伝わります。
入電すると
シェル自体が発熱
誘導コイルに交流電流を供給するとコアに磁束が発生します。この作用でロールシェルの内側に誘導電流が誘起され、抵抗熱によってロールが自己発熱します。ロール自体が直接発熱することで高温の熱エネルギーが得られます。
インボリュートコアで
電力損失も低減
インボリュート形状に曲げられた短冊状の絶縁珪素鋼板の集合体で構成した鉄心が、鉄損(鉄心自体に生じる有効利用されない発熱)の大幅な低減を実現。電力損失も最小限に抑えました。
誘導発熱ジャケットロールの特徴

広範囲な温度設定が可能
電気がつくる磁場の作用で、ロール自体を発熱させる誘導発熱方式。常温~800℃まで、高温の熱エネルギーを1℃単位で、高精度に得ることができます。
均一な表面温度分布を実現
ロール表面はヒートパイプ機構により、幅方向も円周方向も均一に温度を高精度に保持できます。負荷時、無負荷時に関係なく均一な温度分布を維持します。
電気式で操作が簡単、省スペース
他に熱源を使用しないので、特別な付帯設備、付帯工事は一切不要です。最小限の設備スペースがあればよく、操作も簡単です。
クリーン&メンテナンスフリー
蒸気、オイルなどの可燃物のもれがなく作業環境はクリーン。マイコンにより温度制御に加え、引火性物質もなく極めて安全。メンテナンスも最小限です。