定期点検・更新

誘導発熱ジャケットロールの定期点検と更新をおすすめします。

誘導発熱ジャケットロールは、長年ご使用いただきますと経年劣化等により故障・事故を発生させる可能性が高くなってきます。故障が発生しますと修理に少なくとも数日間かかり、状態により修理不可能となった場合には、ロールの再製作に数か月間を要します。
突然の故障を防ぐためにも、定期的な点検と計画的に更新いただくことをおすすめします。

保守・点検項目

長期間ご使用いただいており、これまで一度もメンテナンスを行っていないロールにつきましては、まずは保守・点検をおすすめします。

①内部ベアリングの交換

誘導コイルは、軸受内部に設置したベアリングで保持されています。
ベアリングのグリスが不足してくると、誘導コイルがロールシェルと供回りしようとし、ベアリング破損、誘導コイルの断線事故につながります。そうなる前に計画的な内部ベアリングの交換をおすすめします。
ロールの設置状況にもよりますが、現場でのベアリング交換が可能です。

②表面温度分布の確認

長期間ご使用いただきますと、ロール表面の温度分布が劣化してくることがあります。製品の不良につながりますので、定期的なロール表面温度分布の確認をおすすめします。
温度分布劣化が確認された場合は、弊社マキノ工場に送っていただければ修理が可能です。

③誘導コイルの点検

絶縁劣化により、地絡、短絡事故に至る可能性があります。誘導コイルの寿命について、外観から判断することは難しく推奨更新期間での更新をおすすめします。
推奨交換期間はロールの仕様により異なります。

更新

1995年以前に製作しました誘導発熱ジャケットロールは、次のような構造・仕様となっており、早期に更新することをおすすめします。(該当しないロールもありますので、詳細は個別にご相談ください)

①ジャケット室の構造が2重管構造

長期間のご使用による経年劣化やストレスを起因として、内管の座屈や溶接部の割れが発生します。この場合、修理は難しく更新が必要となります。
現在の標準構造は、ロールシェル肉厚内に複数本のドリル穴を開けたドリルド構造であり、より堅牢な構造となっています。

②誘導コイルの鉄心が巻鉄心

誘導コイルの鉄心が劣化すると、鉄心温度も上がりやすくなり、コイルの焼損につながります。
現在は、より鉄損の少ない積層式のインボリュート鉄心が標準となっており、巻鉄心と比較すると鉄心の温度も下がる事から、長寿命となります。

③誘導コイルに絶縁材としてアスベストを使用

絶縁材としてアスベストジョイントシートを使用しているものがあります。非飛散性ですので、引き続きご使用いただいても問題ありませんが、コイルの巻き直し修理をすることが出来ません。
誘導コイル故障時には、ノンアスベスト製品を使用した誘導コイルに更新が必要となります。

④温度検出器がスリップリング方式

接触式のスリップリングは、検出精度やメンテナンス性から現在は採用しておらず、交換部品のコストもアップしています。
現在の標準である非接触式の温度検出器、回転トランス方式への更新をおすすめします。

ジャケットロールがご不要になった場合

誘導発熱ジャケットロールには、ジャケット室に様々な熱媒体を封入しております。
廃棄(リサイクル)する前にこのジャケット室の封入栓を開栓しないと、処理時にジャケット室の内圧上昇によりロールシェルが破裂する恐れがあります。また、熱媒体には引火性の危険物となるものや、特定化学物質第2類物質・特別管理物質産業廃棄物を使用しているものもありますので、回収が必要です。

内部の誘導コイルにつきましても、アスベストを使用した製品がありますので、特定の資格を持った業者にてアスベストを除去してからリサイクル処理する必要があります。
対象ロールの仕様を確認させていただきますので、弊社までご相談ください。譲渡証明書に必要事項を記載し、ジャケットロールを弊社マキノ工場まで送っていただければ、弊社にて適切にリサイクル処理することも可能です。

誘導発熱ジャケットロール製品一覧

  • 誘導発熱ジャケットロール
  • 誘導発熱ジャケットロール 「省エネ・ランニングコスト削減」事例
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